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その1(こらむ)

グッピーの「崩れ」とは

2003/8/04

■ ショーグッピーは全てワイルド崩れ

 グッピーマニアの中には、割合簡単に崩れと言ってしまう傾向がある方が少なくありません。 以前「ハーフモザイクは単なるレッドテール崩れでしょ」とご指摘いただいたことがありました。 (ご本人様には既にご理解いただいていると思いますが、掘り返してすみません。)

 確かにある意味レッドテール崩れですが、それは見方に因ります。 例えばブルーグラス。グッピー飼育者に限らず世の中にはグラス柄が無い方が好みの方も 存在することでしょう。つまり、そんな方から見るとブルーグラスは黒いシミの乗った単なる ブルーテール崩れな訳です。

 もっと根元から考えてみましょう。グッピーは元々デルタテールなどではありませんでした。 現在にも残る数々のワイルド品種を見て分かるように、 俊敏な泳ぎが出来ない尾ビレは崩れ・奇形そのものです。

崩れと言うなれば、品種改良の進んだショーグッピーは
全てワイルド崩れ
なのです。

 大げさなようですが、これが真実です。

■ オブラートを被せて

見方は様々ですから、個人の心の中ではレッドテール崩れと思っていても構いません。 しかし、むしろそれは「自分の好みでない」と置き換えたほうが良いですね。

 現存するグッピーを見渡して、全てに当てはまる意味の「品種」とは、 「その親を使えば、品種として定義した特長を持った仔が(大まかでも、少なくても)必ず取れる。」 であろうと思います。崩れでも、奇形でも...

■ 例えば


↑シゴトとしてはカナリ難しい事を実現している個体↑

 本来グッピーのコンテストは、美しさを競う目的でスタートしているはずですが、 一般的なコンテストでは既に競うところのない安定種は例え美しくても軽視されるでしょう。

 ブロンズハーフモザイクと言う品種は「上半分をしっかりしたレッドテール、 下半分に出来るだけ赤を乗せずにモザイク柄を出す。」という作業はなかなか難しいので、 コンテストで腕を競うには絶好の素材なはずですが?

 写真個体の兄弟達を目の当たりにした方々には、無用な文章ですね。

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