1. ライトのオン/オフ
お魚や水草にも昼と夜が必要です。蛍光灯を点けている時間は大体7〜8時間で、
大体「夕方に点けて−寝る前に消す」が良いでしょう。
とはいえ、「学校や仕事でちょうどいい時間は無理」という方が多いと思います。
このような場合はタイマーを付けることをお勧めしますが、
大抵はあまり気にせずに「朝は出来るだけ遅く点けて−夜は出来るだけ早く消す」
くらいの気持ちでいれば大丈夫です。
観賞魚用の蛍光管を使うことで、お魚達を美しく鑑賞することができます。
水草を植えず、それなりに昼夜の明かりの入る部屋でしたら、
必ずしもライトは必要ではありませんが、
植物は昼間に光合成を行って生命活動を行いますのでライトが必須となります。
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2. 餌を与える
餌はあげすぎないようにするのが一番のコツです。一日に1〜3回ほど与えます。
1日に与える大まかな目安としては、飼っているお魚の"おでこ"の大きさの量です。
(大まかと言いつつ微妙ですね。ごめんなさい)
- 1日に1回の場合は、午前中に与えましょう。
- 魚種や体調によっては3日に1回くらいでも良いものもいます。
- 餌の種類はお魚の種類や性格によって違います。お魚を買ったお店に相談して、いろいろ試してみてください。
- 食べ残しは取り除いてあげましょう。
- 「お掃除屋」と言われるお魚(コリドラス等)を入れるのも良いですが、
その「お掃除屋」が餓死してしまわないようにに注意しましょう。
今飼っているお魚と混泳できるか、お店に相談しましょう。
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3. コケ・藻類
水槽にコケがついたら、スクレーパーなどでこしとります。
剥がれたコケはそのままでも大抵は大丈夫ですが、出来れば取り除きましょう。
- スクレーパーに砂利を挟むとガラスに傷がついて割れやすくなる場合があるので気をつけましょう。
- スクレーパーの他にも、アクリル水槽でも使えるものや手にはめるタイプなどのさまざまな種類の
コケ取りが市販されています。
- 「コケ取り屋」と言われるお魚(オトシンクロス等)や
エビ(ヤマトヌマエビ等)を入れるのも良いでしょう。
今飼っているお魚と混泳できるか、お店に相談しましょう。
Q.なぜコケが生えるの?
A.
バクテリアに分解された亜硝酸は硝酸塩となり、植物の窒素肥料となるからです。
コケの生えにくい安定した水槽を目指すことはできますが、コケが全く生えない水槽は在りません。
特に水槽の立ち上げ直後は「茶ゴケ」が生えやすいでしょう。
しかしこれはろ過が効いている証でもあり、
余計な養分を吸い取ってもらっていると考えることもできます。
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4. 水換え
目安として1ヶ月に1度、1/3〜1/4の水を取り替えます。お魚をびっくりさせないように静かにやりましょう。
● 水替えの手順
- 水槽の水の温度をチェックします。
- 新しい水を作ります。
- 一度沸騰させたものか、カルキ抜き用の調整剤を入れた水ものを用意します。
- お湯など(カルキ抜きしたもの)で、水槽の水の温度と合わせます。
- ろ過器の電源を切ります。
- 水槽の水の1/3〜1/4を抜きます。
- 先ほど作った新しい水を静かに水槽に入れます。
- ろ過機の電源を入れます。
水を抜いた時に、ヒーターが水上に出てしまわないように注意して下さい。
不安でしたら、ヒーターのコンセントを抜いておきましょう。
Q.なぜ水を換えるの?
ろ過されてできた物質「硝酸塩」は硝酸と水中の塩基(アルカリ物質)が結合してできるものです。
硝酸は、その名の通り「酸性」です。始めのうちは元から入っていた水中の物質による緩衝作用によって、
急激に酸性になることはありませんが、あるとき緩衝作用が無くなり、pHが急激に下がり始めます。
そのままの状態ですと強酸となり、魚は生きていられません。
ですので、その緩衝作用が無くならない様にし、pHが下がり過ぎないようにすることが大きな目的です。
また、餌は100%が魚に吸収されるわけではないので、水には日々余計な養分が溶け込んでいくことになります。
養分過多はコケの大量発生や、ろ過材の目詰まりなどの原因となりますから、
それらの養分を取り除くことも理由の一つです。
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5. フィルターの掃除
まず「ろ過って何?」を良くお読み下さい。
● 物理ろ過材有り
上部フィルターや外部フィルターなど、生物ろ過材の手前に物理ろ過材がある場合は、
その物理ろ過材のみをよく洗い、汲み取った水槽の水の中で軽く一揉みして戻すか、交換します。
● 生物ろ過材
生物ろ過材が目詰まり(ドロドロ)していた場合は、汲み取った水槽の水で軽く洗います。
「汚れを半分落とす・ドロドロのみを取る」くらいが良いでしょう。
Q. なぜ水槽の水で軽く洗うの?
A.
水道水で綺麗に洗ってしまうと、せっかく繁殖したバクテリアを全て殺してしまうことになるからです。
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6. 底砂の掃除
底砂にもろ過バクテリアなどが生息するようになりますので、
水質の安定には綺麗にしすぎるのも良くありませんが、
汚れが溜まり過ぎますと良くありません。
砂同士が固まってバラケなくなる前に掃除をしましょう。
アフリカンシクリッド等の水の濁りに弱い魚を飼っている場合を除いて、
投げ込み式のろ過装置を入れてから、軽く砂利をかき回すのが簡単です。
- 半日ほどしたら水の濁りはほとんど取れるので、投げ込み式のろ過装置を取り出して下さい。
- 出来ればフィルターの掃除とは2週間以上空けましょう。
- 長くても半年に1度は砂利を全部取り出して、お米をとぐ容量で洗いましょう。(ソイル系を除く)
- 水を抜きながら底砂の汚れを取り除く、便利な器具も市販されています。
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7. お留守番
旅行などで家を空ける場合には、餌を心配されると思います。
お出かけの直前まで通常通り餌を与えて飼育していて魚が痩せたりしていない場合、
多くのお魚は1週間程度の絶食は若干痩せるかも知れませんが問題ありません。
種類によって異なりますので、購入したお店に相談しましょう。
絶食させたくない場合にはフードタイマーや、不在時用タブレットフードなどで餌を与えることもできます。
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